【ホームレスになった!】アメリカで住居契約
銀行口座開設を振り返ったついでに、完全に記憶が飛ばないうちに、アメリカでの住居契約について思い出してみます。
○サブレット
個人取引で、まずはアパートの半地下の部屋をサブリース(又借り)しました。
個人取引なので、社会保障番号とかの必要なく、住所を確保できるのがポイントです。
学生街では、夏休みの間は学生がいなくなるので、本来入居者(契約者)である学生本人が、他の人にサブリース(又貸し)することができます。(大家の承諾は必要ですが、基本的に承諾すべきであることが標準契約書で明記されています)
日本の不動産取引では、馴染みが無いシステムですが、現地のニーズにマッチしています。
空港から直行して入居しました。6/23~24あたりです。
スーツケースひとつでの単身渡米なので、入居が簡単です。
別便発送も一切なしで、驚かれたものですが、とにかくラクなのでおススメです。
さてこのサブレットですが、8月20日までに、そもそもの大家との賃貸契約期間が終了するために、出ていかなければなりません。
「風呂場や部屋など綺麗にして出ていってね」という念押しの退去要請文書がポストに入っていました。
退去要請文書
○米国不動産屋との契約締結
腰を落ち着けて、部屋探しをします。といっても、人気がある物件は直ぐ埋まってしまうのは、日本の新学年シーズンと同じです。
大学と提携しているHPを検索して、物件に目星をつけました。
7月13日不動産屋を訪問して契約。契約書によると、
・支払いはチェック(小切手)。つまり現地銀行口座開設が必須です。
・年間契約で120万円/年
日本みたいに月単位での契約ではありません。あくまで、年間契約で、月々10万円を分割払いしているという整理で中途解約不可です。
当時は、「日本は家が高い!欧米はもっと広くて安い!」みたいな論調がマスコミを賑わしていたので、東京のワンルームより安くなるつもりだったのに全然安くないのが意外でした。
・保証人や保証会社不要!留学生相手にコレが成り立つのは、日本に比べて契約の拘束力や実効性が高いことも影響しているのでしょう。
・契約手数料1万円
・敷金15万円
敷金(ダメージデポジット)は、大家がテナントに返却するときに5%の利子をつけて返す必要があります。これも日本の不動産商慣習と大きな違いです。
・ペット禁止。飼ったら清掃料2万円。
・通常の摩耗と損傷を除き、借りた時と同じ状態で返す
・借主にはプライバシーがあり、大家が部屋入るときは行政のガイドラインに従う。
・借主の落ち度無く部屋が居住不可となったら中途解約可能。
・退去期限に遅れたら1日4千円払う。
・バルコニーでの炭火BBQ禁止
・新学期始まって7日以内に入居できない場合は中途解約可能
・トラブルは大学の仲裁制度の利用が可能。仲裁人は賃貸物件に立ち入り可。
・テープによる壁へのダメージは借主に料金請求。小さな釘かブルドッグハンガー推奨。
・退去後の個人所有物は7日経てば大家が売却又は廃棄できる。
・双方とも口約束をしていないことを確認
・壊れている所を入居7日以内にチェックリストで提出
チェックリスト
「バスタブの貯水機能が壊れているので修理してくれ」「トイレットペーパーのラックが壊れている」「オーブンの下ワイヤーが機能していない」「小さいテーブルの脚が壊れている」とのチェックリストを提出しました。
バスタブの貯水機能は修理してもらい、お湯貼りできるようになりました。
日本では考えにくいですが、欧米人はシャワーしか使わない人もいるせいか、文句言わないと思われたのか不明ですが、貯水機能が壊れていてもそのままにして次の人に貸すのにビックリ。
・支払い猶予期間は3日。その後10日以内の支払い遅れは手数料2千円。その後は手数料5千円。小切手が無効だったら手数料4千円。
・大家や住人が変わっても後継者は、契約を承継する。
○ホームレスになった!
敷金をチェックで払って契約手続きが完了しました。
第1回の家賃支払い期限は8月27日です。
サブレットの契約が8月20日までなのに、入居可能日が8月27日です。
交渉して入居日を8月25日にセット。(これは口約束であり上記の契約違反の気もするが。。。)
8月20日~25日がホームレス期間となりましたが、荷物をすべて車に積んで、1週間の旅行に出かけました。
・航空宇宙博物館
・ホロコースト博物館
・自然博物館
・アメリカン博物館
・独立記念ホール
に行きました。
20代は活力にあふれています。今やれと言われてもしり込みしそうです。