各国最大級スキー場を経営するベイル・リゾートの株を買付!【ウィスラー、ベイルなど39カ所】
ウィスラーなど各国最大級のスキー場を経営するベイルリゾートの株主となったのでベイルリゾートや海外のスキー事情を調べます。
〇ベイルリゾートは各国最大級のスキー場を含む39カ所を運営
ベイルリゾートが運営するスキー場は会社のHPによると、合計39カ所。
カナダで最大のウィスラースキー場1カ所。
アメリカのロッキー山脈にアメリカ最大のベイルやパークシティなど6カ所、西部にヘブンリーなど4カ所、北東部に8カ所、ミッドアトランティックに7カ所、中部西部に9カ所の小計34か所。
オーストラリアで最大のペリシャスキー場を含む3か所。
スイスに1カ所。
年末年始休暇は、ウィスラーなど主力スキー場を始めとした、北米の雪不足が大々的に報道され、温暖化リスクについての悲観的なレポートも出ている状況。
〇高単価のオーストラリア人を北米に誘客
2015年のNYT記事では、
・オーストラリアのペリシャスキー場を136Mドルで購入
・オーストラリア最大で一番人気のペリシャスキー場でも標高はわずか6500フィート。降雪が9㎝しかない年もある、人工スキー場。
・不安な降雪量なので、ペリシャスキー場のシーズン券を買うと、アメリカのスキー場もタダで滑れる仕組みを導入→アメリカへの集客
・このころからオーストラリア人は、日本のニセコ、ニュージーランドのクウィーンズタウン、カナダのウィスラー、アメリカのベイルで滑る習慣になっていた
・オーストラリアは一人当たり所得が高くて、長期滞在で消費金額が大きく世界のスキーリゾートのターゲット
・オーストラリアではスキー人口の半分が海外で滑る!
北米にとってオフシーズンのキャッシュフローとなりアナリストには高評価を受け、日本のスキー場もオーストラリアとタイアップするのではと予測していました。
加森観光HPによると、ルスツがベイルリゾートの年間パスグループ(エピックパス)に加入してます。
〇北米スキー場も子供割引で生涯スポーツ化狙い
バカ高いといわれるアメリカのリフト券ですが、スキー人口増大の為に子供向け割引には力を入れており、NYT記事によると、
・コロラド州は小3~6が20カ所スキー場×4日=80日を$65
・同州17歳以下は11カ所×2日券=22日を子$199親$299
・ユタ州は小4~6に15カ所×3日券=45日を$89ドル
ベイルリゾート系列では、以下のような状況。
・幼稚園~5年生までのコロラド州民に4日券がベイル、ビーバークリーク、ブリッケンリッジ、キーストーン、クレステッドビュートの5カ所で無料(つまり計20日分)
・ユタ州の若者もパークシティで5日分無料
・ウィスラーはワシントン州とカナダ民に幼稚園から5年生まで5日間無料
〇北米スキー場が温暖化対応の大規模投資
・コロラド州アスペンスキー場で標高3432m北東斜面62haの新規エリア(車山ぐらい?)がオープン
・キーストーンスキー場(ベイルリゾート所有)では、標高3743mへの高速リフト新設し、222haへのアクセス可能
・スチームボートスキー場もリフト新設で265haの新エリア
*以上NYT記事参照
東海岸でも、NYT記事によれば
・リフト高速化がかなり多い
・水道管を増強し多数のスノーガンを投入しているところも多し
・レストランやホテルの改修
総じてみると、温暖化に苦しむのは日本と同じだが、ベイルリゾートと日本のスキー業界の大きな違いはベイルリゾートは経営規模が大きく、投資を含め大胆な施策を打てるのに対し、日本のスキー場は経営規模が小さく、公営も多いことから大胆な投資や廃止統合などの大胆な施策は打てない。と捉えることにします。