四谷大塚 「人」でなく「行為」に着目して摘発能力向上と厳罰化を
私はあくまで、「人」ではなく「行為」に着目して摘発能力向上と厳罰化を行うべきと考えます。
〇「人」に着目したプロファイリングの問題点
基本的には、「人」に着目してプロファイリングして、ヤバいやつを排除するという仕組みは現実的に構築不可能ですし、その強化は望ましくないと考えています。
「人」に着目してプロファイルを始めると、基本的には、ほぼ全ての男性が性犯罪者予備軍と判定されます。
特に、教師や警官などの指導的立場を志す方は、やる気や向上心つまりは欲望が強い人間又はエネルギッシュな人間であることも多々あるでしょう。
もっと分かり易く言うと政治家のセンセイです。権力欲が強いにもかかわらず、性欲だけ話は別とはなっていません。
今回のM先生も報道によれば、前科がないので排除できません。
要は、「人」に着目してあらかじめ犯罪防止対策として隔離する仕組みは、究極的には日系人の強制収容所などにつながっていきます。
「人」に着目してプロファイルして社会の仕組みを構築することを許容したとき、日本人は差別される側なのです。
〇塾業界に公的センシティブデータベースへのアクセスを認めるのは非現実的
仮に、データベースが出来たとしても、そのセンシティブな個人情報を含むデータへのアクセスは、誰に認められるべきなのでしょうか。
個人の参入退出が自由である塾(家庭教師含む)業界すべてに、そのデータベースの使用を認めるのは、全世界にネット公開するのと同じです。
大手の四谷大塚さんであれば、情報管理に万全が期されているのでしょうか?
今回の事件は、そもそも大手塾の社員の情報漏洩事件ですので、センシティブ情報を大手塾に垂れ流しにするとはならないでしょう。
そして、交通人身事故など含め、M先生と同程度の各種事件事故を起こした人達はすべて、永遠にネット公開されなければ不公平です。
〇マーケットの創意工夫による「安心」サービスの提供を
犯罪の抑止力を向上させたい場合には、あくまで監視カメラや警備員の増員など、「行為」に対する摘発能力の向上と厳罰化によるべきと考えます。
また、それ以上の「安心」を望む方のために、フィットネスジムや鉄道と同様に、「女性専用の学習塾や個別指導」などのサービスが提供されるべきと考えます。